当院の呼吸器内科では、気道（空気の通り道）から肺にかけてのさまざまな病気に対して、専門的な診断と治療を行っています。

対象となる主な病気には、咳喘息、気管支喘息、花粉症といったアレルギー性の疾患のほか、慢性的なせきの続く「慢性咳嗽」、たばこが原因となることの多い「慢性閉塞性肺疾患（COPD）」、肺の組織が硬くなる「間質性肺炎」、感染症のひとつである「非結核性抗酸菌症」、気管支に異常が起こる「気管支拡張症」などがあります。

また、在宅酸素療法（HOT）が必要な「慢性呼吸不全」や、睡眠中に呼吸が止まる「睡眠時無呼吸症候群」に対しても、適切な検査と治療を提供しています。

食道・胃・小腸・大腸の消化管に異常をきたす疾患と、肝臓・胆のう・膵臓に異常をきたす疾患を主に診療しています。

病名で言えば、胃がん、大腸がん、肝臓がんなど各臓器のがん。良性疾患では、逆流性食道炎、胃・十二指腸潰瘍、大腸ポリープ、B型・C型慢性肝炎、肝硬変、胆のう結石、慢性膵炎などがあります。

画像診断を行います。CT（コンピュータ断層撮影）や超音波、CR（コンピュータX線画像）から異常所見をチェックし臨床所見を参考に病気の診断をします。

専門的な治療には血管撮影の手技を用いた治療。たとえば肝腫瘍に対する局所動注化学療法や動脈塞栓術、閉塞性動脈硬化症に対する血管形成術、さらにはステントグラフトを用いた動脈瘤の治療などがあり、これをIVRと称します。当院では積極的にこの治療を行ってきました。